ボートアートオンライン(BOAT ART ONLINE)の口コミ・評判は本当?運営情報と閉鎖情報を検証してみた
「ボートアートオンライン」という競艇予想サイトの名前を古い口コミ記事で見つけたんです。「中堅サイト」という評価もあれば「トリガミ」という言葉も出てきて……実際どうなんでしょうか?
その「気になる」を大事にしてください。先に言うと、詐欺と断定できる公的な証拠は見つかりませんでした。ただ——このサイトはすでに閉鎖されたとみられ、確認しておきたい点が3つあります。
3つ……? 教えてください。
特商法表記の運営会社と法人番号・無料予想とBOATRACE公式結果の照合・そして有料情報「レベル2」の収支の3つです。数字で確認できる部分もあります。順番に、一緒に見ていきましょう。
結論 今回の調査では、ボートアートオンラインを詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただし、ボートアートオンラインはすでに閉鎖されているとみられ、似た手口の現行サイトへ新たに課金するのは見送るのが無難というのが当サイトの整理です。理由は次の3つです。
① 特商法表記の販売事業者「BAOサポートデスク」・最高運営責任者「玉井勝之助」と同名の法人登記・氏名が、国税庁の法人番号公表サイトのデータでは確認できなかったこと(2026年7月9日時点の当サイト調査)。 ② 無料予想は検証した範囲で堅実な買い目だった一方、有料情報「レベル2」(情報料10万円・三連単3艇ボックス6点)は、情報料と舟券代を合計すると一部の的中パターンでもマイナス収支になる「トリガミ」構造だったこと。 ③ 2020年7月上旬に閉鎖されたとみられ、今も同じ手口を使う現行サイトへ課金する前に確認しておきたい注意点が複数あることです。
まずは3つに分けて見る
予想サイトを調べるときは、「確認できた事実」「宣伝されていた内容」「確認できなかったこと」を3つの箱に分けて整理すると判断しやすくなります。 事実だけ、淡々と整理します。憶測や決めつけは書きません。
| 確認できた事実 | 特商法表記の事業者名「BAOサポートデスク」・最高運営責任者「玉井勝之助」・所在地「東京都港区六本木1-3-38」・電話番号(代表番号/フリーダイヤル)・メールアドレス/所在地は実在する複合マンション「アークタワーズ」の住所と一致すること/同名の法人登記が国税庁データで確認できなかったこと(2026年7月9日時点)/メール用ドメイン「boat-news.com」の登録日は2019年9月19日で、登録自体は現在も継続しているが、サイトへの接続はできない状態であること |
|---|---|
| 宣伝されていた内容(サイト稼働当時) | 新規登録で「2万円分のポイント」を進呈/「1レースでいくらの払戻ではなく、●日間でいくらの回収で勝負する“新競艇投資”」というキャッチコピー/有料プラン「期間提供コース」(7日間・情報料7万円)「レベル2」(情報料10万円・三連単3艇ボックス6点) |
| 確認できなかったこと | 「BAOサポートデスク」「玉井勝之助」が実在する法人・個人事業として登記されているか/アークタワーズの住所が実際の事業所として機能していたか/口コミ集計(良い評価・悪い評価の内訳)の真偽/閉鎖の正確な経緯を裏づける公的な情報(行政処分や報道等は確認できず) |
① どんなサイト?集客と無料予想の仕組みを確認
ボートアートオンライン(BOAT ART ONLINE)は、競艇の予想を無料・有料で配信していた情報サイトとみられます。有料情報には「期間提供コース」という、複数レース分をまとめて購入する形式のプランがありました。
案内によれば、「7日間提供コース」は情報料7万円で7日間毎日1レースずつ、合計7レース分の予想が提供されるプランでした。1日目や2日目が不的中でも追加の情報料なしで残りの予想を受け取れるため、単発プランより安定感がある設計です。
複数レース分をまとめて買えるのは、良心的な仕組みに見えますね。
セット販売自体は珍しい手法ではありません。ただ、無料予想を見るための入口にも、確認しておきたい仕様がありました。次で見てみましょう。
無料予想「LEVEL0(無料情報)」は、サイト内のアンケートに回答しないと閲覧できない仕組みでした。
アンケート項目は「電話番号」「競艇歴」「購入頻度」「他サイト利用経験」の4つで、無料予想を見るだけでも電話番号の入力が求められる仕様でした。電話番号を教えることに抵抗がある場合は、無理に登録しないという選択肢も検討したいところです。
ここまでで、無料予想を見るための入口の仕様が分かりました。実際にどんな買い目が配信されていたのか、次の章でBOATRACE公式データと照合します。
② 運営情報を検証する
特商法表記と「BAOサポートデスク」という名義
公式サイトの特定商取引法に基づく表記には、販売事業者「BAOサポートデスク」、所在地「東京都港区六本木1-3-38」、電話番号(代表番号・フリーダイヤル)、メールアドレス「info@boat-news.com」、最高運営責任者「玉井勝之助」が記載されていました。決済代行はテレコムクレジット株式会社とされています。
最低限の表記項目は揃っています。この「BAOサポートデスク」「玉井勝之助」という名称・氏名について、国税庁の法人番号公表サイトのデータを反映した全国法人リストで検索したところ、該当する法人・登記情報は確認できませんでした(2026年7月9日時点の当サイト調査)。「サポートデスク」という表記は法人格を示すものではなく、個人事業として運営されている可能性もあるため、「実在しない」とまでは判断できません。
所在地「東京都港区六本木1-3-38」は、不動産情報サイトによると実在する複合マンション「アークタワーズ」の住所と一致します。ただし居住用の賃貸マンションであり、この住所が実際にBAOサポートデスクの事業所として機能していたかまでは、公開情報からは確認できません。
法人登記がないと、どんなリスクがあるんでしょうか?
法人登記が確認できない状態だと、トラブルが起きたときに相手方を特定する手がかりが少なくなります。住所が実在するビルと一致していても、そこで実際に営業していたかどうかは別の話です。
ここまでで、法人登記が確認できないことが分かりました。すでに登録・課金してしまっている方も、責める話ではありません。状況を整理する入口として、LINEで話を聞かせてください。
③ 無料予想をBOATRACE公式データと照合する
実際にどんな無料予想が配信されていたのか、BOATRACE公式サイトの公開データと照合してみます。対象は2020年6月5日、若松5R「進入固定戦隊ゴレースジャー」という企画レースです。
この日の無料予想は、三連複「1=2=3」「1=2=4」の2点買いでした。三連単の買い目を提供する予想サイトが多いなかで、三連複での的中を狙う買い方は珍しいパターンです。
BOATRACE公式サイトの出走表では、1号艇・2号艇・4号艇にA級選手が入る企画レースだったことが確認できます。強い選手が有利な枠番に配置されているため、堅い決着になりやすいレースだったと見て取れます。
レース結果は三連単「1-3-2」(三連複では「1=2=3」)でした。ボートアートオンラインの無料予想「1=2=3」「1=2=4」のうち、「1=2=3」が的中していたことが、BOATRACE公式データとの照合で確認できます。三連複「1=2=3」の払戻金は380円(1点あたり100円換算で3.8倍)でした。
1点5,000円ずつ・合計10,000円を賭けたと仮定すると、的中した「1=2=3」の払戻は5,000円×3.8倍=19,000円、収支は+9,000円、回収率は190%と計算できます。この1レースに限っては、無料予想は堅実な結果を出していたことになります。ただし、これは1レース分の結果であり、複数レースを通じた平均的な傾向を示すものではない点に注意が必要です。
④ 有料情報「レベル2」の収支を試算する
無料予想とは別に、会員登録後のページで確認できたという的中実績のうち、有料情報「レベル2」の収支を試算してみます。レベル2は、情報料10万円(1,000PT)で三連単を3艇ボックス・6点提供するプランでした。
この的中実績は、児島12Rの三連単「2-3-1」・オッズ168.5倍・1点5,000円換算で払戻84万2,500円というものでした。計算自体に不自然な点は見当たりません。
ただし、レベル2は三連単を3艇ボックス・6点で購入する情報です。3艇ボックスとは「1・2・3」のような3つの艇番の組み合わせを、着順を問わず全パターン(6点)購入する買い方を指します。3艇のうちどの着順で決まっても的中する一方、点数が多いぶん1点あたりのオッズは低くなりやすい買い方でもあります。
児島12Rで同じ3艇の組み合わせ「1-2-3」ボックス6点それぞれのオッズを確認すると、最も低い組み合わせは4倍台〜7倍台でした。1点5,000円で6点購入すると舟券代は3万円、情報料10万円と合わせて合計13万円の軍資金が必要になります。もっともオッズの低い組み合わせで的中した場合、払戻は2万円台〜3万円台にとどまり、情報料と舟券代の合計を差し引くとマイナス収支になる「トリガミ」の組み合わせが、6点のうち複数含まれていたことになります。
「的中実績84万円」だけを見ると、すごく稼げそうに見えます……。
その1点だけを見せられると、そう感じますよね。ただ、同じプランで的中しても、組み合わせによっては情報料が回収できない「トリガミ」になり得ることは、6点セットの中身まで見ないと分かりません。目立つ的中結果1つだけで判断しないことが大切です。
有料情報のオッズはレース直前まで変動するため、多少のトリガミの買い目が混ざること自体は他の予想サイトでも起こり得ます。ただ、情報料が10万円と高額なぶん、トリガミになったときの持ち出しも大きくなる点は押さえておきたいところです。
「84万2,500円達成」という的中実績の表示自体も、第三者が事後検証できる公的な仕組みがあるわけではありません。競馬の予想情報をめぐって、消費者庁は2024年5月、公的な認定を装う団体について「競馬情報に関する業種において、公正競争規約が設定された事実はありません」と注意喚起しています。公営競技の予想情報提供という業態自体に、的中実績を公的に認証する仕組みが存在しない点は、競艇の予想サイトにも共通する構造です。すでにいくらか入金してしまっていても、責められることではありません。情報料と収支の内訳を一緒に整理する入口として、LINEで話を聞かせてください。
現在の稼働状況
参考にした他サイトの検証記事のコメント欄には、2020年7月上旬に「今月になって閉鎖してました」との利用者報告が投稿されています。
当サイトでは、特商法表記のメールアドレスに使われていたドメイン「boat-news.com」についてWHOIS情報を確認しました。登録日は2019年9月19日で、参考記事が伝える情報と一致します。ドメイン自体は本記事執筆時点(2026年7月9日)でも登録が更新されていますが、実際に公式サイトへの接続を試みたところ接続できない状態でした(2026年7月9日時点の当サイト確認)。
ドメインの登録が続いていることと、サイトが実際に稼働しているかは別の話です。確認できるのは、「利用者から2020年7月上旬の閉鎖報告がある」ことと、「当サイトでも現在は接続できない」ことの2つです。すでに閉鎖されたとみられるサイトであっても、過去に支払った料金についての問い合わせは難しくなります。もし似た予想サイトにお金を払ってしまい、今の状況に不安がある方は、一人で抱え込まず、下のLINEから話を聞かせてください。
課金前のチェックリスト
- ✓特商法表記の法人登記が確認できるかを自分でも調べたか
- ✓無料予想を見るために個人情報(電話番号等)の入力を求められていないか
- ✓「〇艇ボックス」など複数点購入の情報は、点数ごとのオッズまで確認したか
- ✓目立つ的中実績1件だけでなく、複数レースの結果で判断しているか
- ✓失っても生活に影響しない範囲の金額で考えているか
まとめ
ボートアートオンラインについて、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、次の点は事実として確認できました。 特商法表記の運営会社「BAOサポートデスク」と同名の法人登記が確認できないこと、無料予想の閲覧に電話番号の入力を求める仕様だったこと、有料情報「レベル2」は組み合わせによってはトリガミになり得る構造だったこと、そして2020年7月上旬に閉鎖されたとみられることです。 古い口コミ記事だけを頼りに、似た構造の現行サイトへ課金する前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。
最終的に判断するのは、あなた自身。その判断材料を増やすお手伝いだけは、ケンジがします。
すでにお金を支払ってしまった、高額プランをしつこく勧められている──そんなときは、一人で抱え込まず消費者ホットライン「188(いやや)」で最寄りの消費生活センターに相談できます。当サイトでも、サイト名・URL・勧誘文のスクショをお送りいただければ、確認しておきたいポイントを一緒に整理します。
電話は少しハードルが高い、まずは匿名で聞いてみたい——そんなときは、こちらからどうぞ。
出典・参考資料
- 国税庁「法人番号公表サイト」(「BAOサポートデスク」「玉井勝之助」の検索結果、2026年7月9日時点の当サイト調査)https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
- 不動産情報サイト「モダンスタンダード」アークタワーズ サウス棟の物件情報https://www.m-standard.co.jp/buildings/871/(2026年7月9日取得)
- who.is「boat-news.com」WHOIS情報(登録日2019年9月19日)https://who.is/whois/boat-news.com(2026年7月9日取得)
- 消費者庁「『一般社団法人競馬情報公正取引協議会』と称する団体について(注意喚起)」(2024年5月13日)https://www.caa.go.jp/notice/entry/037846/(2026年7月9日取得)
- BOATRACE公式サイト(2020年6月5日 若松5R/2020年6月8日 児島12R 出走表・レース結果)https://www.boatrace.jp/(2026年7月9日取得)
- 外部の検証記録(ボートアートオンラインの検証記事・コメント欄)https://kyoutei-navi.com/kyoutei-yosou-site/boat-art-online(2026年7月9日取得)
- 国民生活センター「簡単に高額収入を得られるという副業や投資の儲け話に注意!」(2018年8月2日)https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180802_1.html(2026年7月9日取得)
本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。