検証

エキサイトボートの口コミ・評判は本当?運営情報と閉鎖情報を検証してみた

公開|公開情報にもとづく検証記事

エキサイトボート公式サイトの「簡単な投資術」トップページ
画像:エキサイトボート公式サイト(boat-ex.net)トップページより(Internet Archive保存の2019年1月25日時点アーカイブ)
相談者さん

「エキサイトボート」という競艇予想サイトを調べていたら、もう閉鎖しているという情報も出てきて……実際どうなんでしょうか?

ケンジ
ケンジ

その「気になる」を大事にしてください。先に言うと、詐欺と断定できる公的な証拠は見つかりませんでした。ただ——このサイトはすでに閉鎖されたとみられ、確認しておきたい点が3つあります。

相談者さん

3つ……? 教えてください。

ケンジ
ケンジ

運営会社の法人登記の現況・所在地の実態・そして現在のドメインの状態の3つです。1つずつ、公開情報で確かめてみましょう。

結論 今回の調査では、エキサイトボートを詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただし、エキサイトボートはすでに閉鎖されているとみられ、似た手口の現行サイトへ新たに課金するのは見送るのが無難というのが当サイトの整理です。理由は次の3つです。

特商法表記に記載された運営会社「株式会社エンタープライズ」について、経済産業省のgBizINFOで法人番号を照会したこと。その結果、2021年4月20日付けで登記記録が「清算の結了等」により閉鎖されており、運営会社は法人格として現存しないと分かったこと(2026年7月11日時点の当サイト調査)。 公式サイト boat-ex.net は、2026年7月11日時点のWHOIS照会で「登録なし」と表示され、ドメイン自体が失効していること。Internet Archiveの記録でも、サイトとして更新されている痕跡は見当たりません。 参考記事によれば、2020年4月上旬の時点ですでに閉鎖が確認されており、保有ポイントは別の予想サイト「宝船」に引き継がれたとされることです(宝船についても当サイトで別途、運営情報を検証しています)。

まずは3つに分けて見る

予想サイトを調べるときは、「確認できた事実」「宣伝されていた内容」「確認できなかったこと」を3つの箱に分けて整理すると判断しやすくなります。 事実だけ、淡々と整理します。憶測や決めつけは書きません。

確認できた事実特商法表記に記載の事業者名「株式会社エンタープライズ」・運営責任者「武石俊」・所在地「東京都杉並区成田東3-6-7 プチ・キミ1号室」・電話番号「03-5913-8357」(電話問い合わせ不可・メールのみ)・メールアドレス「mail@boat-ex.net」(Internet Archive保存の2019年7月16日時点アーカイブで確認)/gBizINFOで同一所在地・同一名義の法人番号7011301024779が2021年4月20日付けで登記閉鎖されていること/boat-ex.netが2026年7月11日時点のWHOIS照会で「登録なし」であること
宣伝されていた内容(サイト稼働当時)「初心者でも問題なし!私達の指示通りに投票するだけ!簡単な投資術!」というキャッチコピー/ナイターレース(15時頃〜20時半頃に行われるレース)後半に絞った無料予想の配信/登録で100ポイント付与(初回は実質無料)/参考記事によれば有料情報は3プラン(22,000円・50,000円・60,000円)
確認できなかったこと会員限定ページの有料プランの内容そのもの(当サイトでは非公開ページのため直接確認できず、参考記事の記載を引用するにとどまります)/的中実績・回収率の真偽/正確なサービス終了日と終了理由の公式発表/参考記事が言及する利用規約中の「フィクション」表記(当サイトが確認した2019年7月時点のアーカイブでは該当箇所を確認できませんでした)

① どんなサイト?集客の流れを確認

エキサイトボートは、「初心者でも問題なし!私達の指示通りに投票するだけ!簡単な投資術!」というキャッチコピーを掲げていた、ナイターレース専門の競艇予想サイトとみられます。 ナイターレースとは、一部のナイター設備がある競艇場で夕方から夜にかけて行われるレース日程のことです。

相談者さん

「指示通りに投票するだけ」と言われると、初心者にはかえって安心感がありますね。

ケンジ
ケンジ

そう感じさせる書き方になっています。ただ、こうした言い切りは読み手を安心させるための表現であり、的中を保証するものではありません。まずは登録の仕組みを見てみましょう。

会員登録は無料で、登録すると100ポイントが付与され、初回のポイント情報は実質無料で参加できると案内されていたようです。 こうした「まず無料や実質無料で体験させてから有料プランへ誘導する」流れは予想サイトに共通する一般的な導線で、それ自体が違法というわけではありません。 ただし、国民生活センターは、ギャンブル等で高額収入を得るためのノウハウと称して販売される「情報商材」について「『簡単にもうかる』などといった投稿やメッセージはうのみにしないようにしましょう」と注意を呼びかけています。

② 運営情報を検証する

特商法表記の内容

Internet Archiveに保存された2019年7月16日時点のアーカイブによると、公式サイトの特定商取引法に基づく表記には販売業者「株式会社エンタープライズ」、販売責任者「武石俊」と記載されていました。 所在地は「東京都杉並区成田東3-6-7 プチ・キミ1号室」、電話番号は「03-5913-8357」でした。 電話番号については「電話でのお問い合わせは受付ておりません。お問い合わせはメールにてお送り頂けますようお願い致します」との注記があり、電話での問い合わせには対応していなかったとみられます。

エキサイトボート公式サイトの特定商取引法に基づく表記ページ
画像:エキサイトボート公式サイトの特定商取引法に基づく表記より(Internet Archive保存の2019年7月16日時点アーカイブ)

「エキサイトボート」と運営会社の紐づけ、そして法人登記の現況

同じくアーカイブに保存された利用規約の第1条には、「株式会社エンタープライズ(以下、弊社といいます)が運営する『エキサイトボート』」と明記されており、サイト名と運営会社の対応関係は一次資料で確認できました。

エキサイトボート公式サイトの利用規約ページ第1条
画像:エキサイトボート公式サイトの利用規約より(Internet Archive保存の2019年7月16日時点アーカイブ)

そのうえで、当サイトが経済産業省のgBizINFOで法人番号7011301024779を照会しました。 商号は「株式会社エンタープライズ(閉鎖)」、本店所在地は「東京都杉並区成田東3丁目6番7号」と表示され、特商法表記の住所と一致しました。 登記記録の閉鎖等年月日は2021年4月20日、閉鎖の事由は「清算の結了等」と記載されています(2026年7月11日時点の当サイト調査)。 つまり、運営会社はすでに法人格として存在していません

相談者さん

法人格が存在しないというのは、もう会社そのものが無くなっているということですか?

ケンジ
ケンジ

「清算の結了」は、会社を畳む手続きが法律上完了した状態を指します。問い合わせ先として機能する運営主体は、公的な記録の上ではもう存在しません。仮に今も似た名前で勧誘を受けている場合は、同じ会社かどうかをあらためて確認したいところです。

ここまでで、運営会社の登記が2021年に閉鎖されていること電話問い合わせに対応していなかったことが分かりました。すでに登録・課金してしまっている方も、責める話ではありません。状況を整理する入口として、LINEで話を聞かせてください。

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③ 料金プランと「ポイント」制度の読み方

当サイトでは会員限定ページを直接確認できないため、ここからは参考記事(kyoutei-navi.com)の記載をもとに整理します。 参考記事によれば、有料情報は「一気呵成情報」「竜蟠虎踞情報」「豪宕俊逸情報」の3プランで、毎日16時頃に3連単2レース分の買い目が提供されていたとされます。

プラン一気呵成情報/竜蟠虎踞情報/豪宕俊逸情報
情報料22,000円/50,000円/60,000円
投資金・目標払戻金いずれも投資金2万円、目標払戻金は60万円・180万円・300万円(参考記事の記載)
相談者さん

投資金2万円で目標払戻金300万円なら、かなり大きく増える計算になりますね。

ケンジ
ケンジ

「目標」という言葉の通り、目標払戻金は保証された金額ではありません。的中すれば得られる可能性のある金額であって、確約ではない点は知っておいてよい情報です。

また、参考記事は、公式サイトの注意書きに「メールやキャンペーン、サイト内の記載内容の中には〜弊社独自で推理を元にし創作した内容、エンターテイメント性を向上させる為に創作した内容も含まれます。よって記載内容全般はあくまでフィクションと捉えて頂き、登場する団体名、個人名は実在するものでは御座いません」との記載があったと紹介しています。 当サイトが確認できた2019年7月時点の利用規約アーカイブでは、この文言自体は見当たりませんでしたので、別ページや別時期の表示だった可能性があります。この点は、当サイトとして直接の裏づけが取れていない情報として扱います。

的中実績についても、競馬・競艇など公営競技の予想情報業界には実績を認証する公的な仕組みや公正競争規約が存在しないことを消費者庁が2024年の注意喚起の中で明らかにしています。 消費者庁が公表する「公正競争規約が設定されている業種」の一覧にも、公営競技の予想情報提供業は含まれていません。 また、BOAT RACEオフィシャルウェブサイトも2017年、予想ソフトの販売や情報提供をする一部のサイトを利用した会員が金銭をだましとられる被害について注意を呼びかけています。

目標払戻金も口コミの中身も、外部から確かめるすべがない情報です。すでにいくらか入金してしまっていても、責められることではありません。今の状況を整理する入口として、LINEでお話を聞かせてください。

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現在の稼働状況

当サイトで公式サイト boat-ex.net のWHOIS情報を照会しました。 その結果、「No match for domain "BOAT-EX.NET"」(登録なし)と表示され、ドメインが失効していると確認できました(2026年7月11日時点の当サイト確認)。 問い合わせ先として案内されていたメールアドレス「mail@boat-ex.net」も、ドメイン自体が失効しているため現在は機能していないとみられます

エキサイトボート公式サイトのお問い合わせページ
画像:エキサイトボート公式サイトのお問い合わせページより(Internet Archive保存の2019年7月16日時点アーカイブ)

Internet Archiveの記録をたどると、少し込み入った経緯が見えてきます。エキサイトボートとしての内容が確認できる最後のアーカイブは2019年で、参考記事によれば2020年4月上旬の時点ですでに閉鎖が確認され、保有ポイントは予想サイト「宝船」に引き継がれたとされています。 その後、Internet Archiveには2023年9月時点のアーカイブも存在しますが、内容はエキサイトボートとは無関係な一般的なブログ記事に置き換わっていました。ドメインが一度失効したのち、第三者が取得して別内容のサイトを運営し、それも現在は失効した——という経過が、公開されているアーカイブ履歴から読み取れます。 なお、宝船についても当サイトで別途、運営情報を検証しています

課金前のチェックリスト

まとめ

エキサイトボートについて、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、次の3点は事実として確認できました。 運営会社の法人登記が2021年に清算結了で閉鎖されていること、ドメインが2026年7月時点で失効していること、そして参考記事の時点ですでにサービスが閉鎖されていたとみられることです。 古い口コミ記事だけを頼りに、似た構造の現行サイトへ課金する前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。

ケンジ
ケンジ

最終的に判断するのは、あなた自身。その判断材料を増やすお手伝いだけは、ケンジがします。

困ったとき・迷ったときは
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出典・参考資料

本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。

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