検証

必勝モーターボートの口コミ・評判は本当?運営情報と閉鎖情報を検証してみた

公開|公開情報にもとづく検証記事

必勝モーターボートが掲載していた各有料コースの的中実績一覧
画像:必勝モーターボート公式サイト(h-boatrace.net)が掲載していた各コースの的中実績一覧より(画像内の表示は2018年6月時点)
相談者さん

「必勝モーターボート」という競艇予想サイトを調べていたら、もう閉鎖しているという情報も出てきて……実際どうなんでしょうか?

ケンジ
ケンジ

その「気になる」を大事にしてください。先に言うと、詐欺と断定できる公的な証拠は見つかりませんでした。ただ——このサイトはすでに閉鎖されたとみられ、確認しておきたい点が3つあります。

相談者さん

3つ……? 教えてください。

ケンジ
ケンジ

運営会社の登記状況・公式サイトの現在のドメイン状態・そして閉鎖時期の3つです。1つずつ、公開情報で確かめてみましょう。

結論 今回の調査では、必勝モーターボートを詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただし、必勝モーターボートはすでに閉鎖されているとみられ、似た手口の現行サイトへ新たに課金するのは見送るのが無難というのが当サイトの整理です。理由は次の3つです。

特商法表記に記載された運営会社「株式会社常昇社」について、経済産業省のgBizINFOで法人番号を照会しましたが該当する法人情報は確認できず、民間の企業データベースでは同住所の法人が「廃業や倒産している企業」と表示されていたこと(2026年7月12日時点の当サイト調査)。 公式サイト h-boatrace.net は、2026年7月12日時点のWHOIS照会で登録情報が確認できず、DNSも名前解決できない状態で、ドメインとして機能していないこと。 参考記事によれば2020年7月時点ですでに閉鎖が確認されていたとされ、Internet Archiveの記録でも2023年6月を最後に新しいスナップショットが確認できないことです。

まずは3つに分けて見る

予想サイトを調べるときは、「確認できた事実」「宣伝されていた内容」「確認できなかったこと」を3つの箱に分けて整理すると判断しやすくなります。 事実だけ、淡々と整理します。憶測や決めつけは書きません。

確認できた事実特商法表記に記載の販売業者「株式会社常昇社」・運営責任者「酒井朋彦」・所在地「東京都渋谷区代々木3-46-16 小野木ビル207号室」・電話番号「03-6680-4511」・メールアドレス「customer@h-boatrace.net」(参考記事の記載)/「小野木ビル」が複数の不動産情報サイトで確認できる実在のオフィスビルであること/h-boatrace.netが2026年7月12日時点でWHOIS未登録・DNS未解決であること/民間企業データベースに同住所の「株式会社常昇社」が登録され、事業停止(廃業・倒産扱い)と表示されていること
宣伝されていた内容(サイト稼働当時)「長い年月をかけて競艇でお金を稼ぐことを研究した結果」誕生したという触れ込み/登録費・会費0円で新規会員に1万円分のポイントを進呈/無料コース・ポイントコース・有料コース(スターティング/セカンド/人生逆転400万獲得/週替キャンペーンの4コース)という段階構成/各コースの高額な的中実績表示
確認できなかったこと「株式会社常昇社」の法人番号そのもの(国税庁・gBizINFOの直接照会では該当情報を確認できず)/有料コースの正確な料金体系(公式サイト上は「情報によって異なります。詳しくはお問い合わせください」とのみ記載)/的中実績・回収率の真偽/正確なサービス終了日と終了理由の公式発表

① どんなサイト?集客の流れを確認

必勝モーターボートは、「長い年月をかけて競艇でお金を稼ぐことを研究した結果」誕生したという触れ込みを掲げていた競艇予想サイトとみられます。 参考記事によれば公式サイトの立ち上げは2016年09月26日とされていますが、現在はWHOIS情報自体が失効しているため、当サイトで登録日を独自に確認することはできませんでした

相談者さん

「登録費0円・会費0円、さらに1万円分ポイントプレゼント」って書いてあると、とりあえず登録してみようかなと思ってしまいますね。

ケンジ
ケンジ

そう感じさせる案内になっています。ただ、「無料で体験させてから有料プランへ誘導する」導線の一部でもあります。まずは登録の流れを見てみましょう。

会員登録はメールアドレスの入力のみで、「今すぐポイントGET!」のボタンから手順1〜3に沿って登録すると1万円分のポイントが進呈されると案内されていました。 こうした「まず無料ポイントで体験させてから有料プランへ誘導する」流れは予想サイトに共通する一般的な導線で、それ自体が違法というわけではありません。 ただし、国民生活センターは、ギャンブル等で高額収入を得るためのノウハウと称して販売される「情報商材」について「『簡単にもうかる』などといった投稿やメッセージはうのみにしないようにしましょう」と注意を呼びかけています。

登録費0円・会費0円、1万円分のポイントプレゼントを案内する必勝モーターボートの登録キャンペーンページ
画像:必勝モーターボート公式サイトの登録キャンペーン案内より

② 運営情報を検証する

特商法表記の内容

参考記事(kyoutei-navi.com)によれば、公式サイトの特定商取引法に基づく表記には、販売業者「株式会社常昇社」、運営責任者「酒井朋彦」、所在地「東京都渋谷区代々木3-46-16 小野木ビル207号室」、電話番号「03-6680-4511」、メールアドレス「customer@h-boatrace.net」が記載されていたとされます。 最低限の表記項目は揃っていたとみられます。

所在地の「小野木ビル」を当サイトで確認したところ、複数の独立した不動産仲介サイトで実在するオフィスビル(1977年6月竣工・地下1階付7階建、南新宿駅徒歩5分)であることが確認できました(2026年7月12日時点の当サイト調査)。 住所自体は実在する建物である一方、賃貸オフィスビルであるため、専有オフィスなのかシェアオフィス的な利用だったのかまでは、住所だけからは判別できません

運営会社「常昇社」の法人登記の現況

当サイトが経済産業省のgBizINFOで「常昇社」を検索しましたが、該当する法人情報を確認することはできませんでした(2026年7月12日時点)。 国税庁の法人番号公表サイトについても、検索フォームの仕様上、当サイトの調査環境から直接照会することができませんでした。

相談者さん

法人番号が見つからないと、もう会社自体が無いということですか……?

ケンジ
ケンジ

そこまでは言い切れません。ただ、参考として当サイトが確認した民間の企業データベースには、同じ渋谷区代々木の住所で「株式会社常昇社」の情報が登録されており、企業ステータスは「廃業や倒産している企業」と表示されていました。公的な一次資料ではなく民間データベースの表示である点は割り引いて読む必要がありますが、複数の情報が同じ方向を示しています。

ここまでで、運営会社の法人番号が公的な検索で確認できないこと民間データベース上では事業停止と表示されていることが分かりました。すでに登録・課金してしまっている方も、責める話ではありません。状況を整理する入口として、LINEで話を聞かせてください。

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③ 料金プランと的中実績表示の読み方

公式サイトには「無料コース」「ポイントコース」に加え、有料の「スターティングコース」「セカンドコース」「人生逆転400万獲得コース」「週替キャンペーンコース」の4コースが案内されていました。 ただし、払戻金目標・投資金・提供数のいずれも「情報によって異なります。詳しくはお問い合わせください」とのみ記載され、公式サイト上では具体的な料金が開示されていませんでした

スターティングコース・セカンドコース・人生逆転400万獲得コース・週替キャンペーンコースの4つを案内する有料コース情報ページ
画像:必勝モーターボート公式サイトの有料コース情報案内より
相談者さん

金額が書かれていなくて「お問い合わせください」というのは、少し珍しい気がします。

ケンジ
ケンジ

珍しいというより、問い合わせを挟むことで初めて金額が分かる仕組みだったとみられます。参考記事によれば、実際には3種類の有料コース名で案内されていた時期もあったようで、時期によって構成が変わっていた可能性があります。

無料コース・ポイントコースについては、それぞれ的中実績とみられる表示が確認できます。

無料コースの的中実績表示(唐津12R・鳴門3R・住之江1Rなど)
画像:必勝モーターボート公式サイトの無料コース的中実績表示より
ポイントコースの的中実績表示(福岡8R・多摩川9R・常滑9Rなど)
画像:必勝モーターボート公式サイトのポイントコース的中実績表示より

先ほどのhero画像にある通り、有料の3コースについても、それぞれ60万円台〜368万円台の的中実績が並んでいました。 こうした実績表示はサイト側が自己申告するものであり、第三者が公開情報だけで再現確認する手段はありません

参考記事は、実際の利用者の声として「的中率はまぁまぁだが目標獲得金額には達しない」「スターティングコースはゆっくりプラスになっている」といった声のほか、「人生逆転400万獲得コースで人生逆転できず、返金要求をした」という声も紹介しています。 当サイトはこれらの口コミの真偽を直接確認できる立場になく、参考記事の記載として紹介するにとどまります

的中実績についても、競馬・競艇など公営競技の予想情報業界には実績を認証する公的な仕組みや公正競争規約が存在しないことを消費者庁が2024年の注意喚起の中で明らかにしています。 消費者庁が公表する「公正競争規約が設定されている業種」の一覧にも、公営競技の予想情報提供業は含まれていません。 また、BOAT RACEオフィシャルウェブサイトも2017年、予想ソフトの販売や情報提供をする一部のサイトを利用した会員が金銭をだましとられる被害について注意を呼びかけています。

実績表示も口コミも、外部から確かめるすべがない情報です。すでにいくらか入金してしまっていても、責められることではありません。今の状況を整理する入口として、LINEでお話を聞かせてください。

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現在の稼働状況

当サイトで公式サイト h-boatrace.net のWHOIS情報を照会しました。 その結果、「No WHOIS data was found for h-boatrace.net」(該当するWHOISデータが見つからない)と表示され、当サイトから直接ドメインへアクセスを試みても名前解決ができませんでした(2026年7月12日時点の当サイト確認)。 問い合わせ先として案内されていたメールアドレス「customer@h-boatrace.net」も、ドメイン自体が機能していないため現在は利用できないとみられます

Internet Archiveの記録では、h-boatrace.netについて2020年4月19日時点のスナップショットの存在が確認できるほか、2023年6月7日時点のスナップショットが、当サイトで確認できた最も新しい記録でした。 これより新しいアーカイブは見当たりません。参考記事は2020年7月上旬の時点ですでに閉鎖が確認されたとしており、当サイトのアーカイブ調査でもこれと矛盾しない結果でした。 なお、宝船についても当サイトで別途、運営情報を検証しています。似た構造で閉鎖済みとみられるサイトとしては、アクアライブも参考になります。

課金前のチェックリスト

まとめ

必勝モーターボートについて、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、次の3点は事実として確認できました。 運営会社「株式会社常昇社」の法人番号が公的な検索で確認できないこと、公式サイトh-boatrace.netが2026年7月時点でWHOIS未登録・DNS未解決であること、そして参考記事の時点ですでにサービスが閉鎖されていたとみられることです。 古い口コミ記事だけを頼りに、似た構造の現行サイトへ課金する前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。

ケンジ
ケンジ

最終的に判断するのは、あなた自身。その判断材料を増やすお手伝いだけは、ケンジがします。

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出典・参考資料

本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。

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