検証

インサイド(INSIDE)の口コミ・評判は本当?運営情報と閉鎖情報を検証してみた

公開|公開情報にもとづく検証記事

インサイド公式サイトで掲載されていた的中実績を訴求する画像
画像:インサイド公式サイトの実績訴求ページより(サイト稼働当時)
相談者さん

インサイドっていう競艇予想サイトを調べていたんですが、もうアクセスできないみたいで。閉鎖したサイトでも、口コミの内容って信じていいものなんでしょうか?

ケンジ
ケンジ

閉鎖しているサイトでも、当時の記録から確認できることはあります。先に言うと、詐欺と断定できる公的な証拠は見つかりませんでした。ただ——サイトの中身を見るうえで確認しておきたい点が3つあります。

相談者さん

3つ……? 気になります、教えてください。

ケンジ
ケンジ

利用規約の免責条項・会員様の声の時系列・特商法表記の所在地と電話番号の3つです。どれもサイトが公開していた情報から確認できます。順番に、一緒に見ていきましょう。

結論 今回の調査では、インサイドを詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただし、類似の予想サイトへ新たに課金するのは見送るのが無難というのが当サイトの整理です。理由は次の3つです。

利用規約(第十二条)には、サイト内の記載内容全般が「フィクション」を含み、登場する団体名・個人名は実在するものではないという趣旨の一文があったこと。 公式サイトに掲載されていた「会員様の声」の出走表は2018年10月11日開催のレースのものとみられる一方、特商法表記に基づくドメイン取得日は2019年12月1日とされ、時系列が食い違っていたこと。 特商法表記の所在国は英領バージン諸島(British Virgin Islands)とされているのに対し、電話番号の国番号は+46(スウェーデン)で、所在国の国番号(+1-284)と一致しないことです。

まずは3つに分けて見る

予想サイトを調べるときは、「確認できた事実」「宣伝されていた内容」「確認できなかったこと」を3つの箱に分けて整理すると判断しやすくなります。 事実だけ、淡々と整理します。憶測や決めつけは書きません。

確認できた事実特商法表記の会社名・代表者名・所在国・電話番号/利用規約に記載内容がフィクションを含みうる旨の記載があったこと/会員様の声に掲載された出走表の日付とドメイン取得日が食い違うこと/電話番号の国番号と所在国の国番号が一致しないこと
宣伝されていた内容(サイト稼働当時)「無料利用型情報」として1日1レースの無料予想を配信/「ナイター特化型3連単プラン」等の有料情報/三連単3点買いでオッズ135倍・60万円超の払戻を得たという実績訴求
確認できなかったこと会員様の声・的中実績の写真が実際の会員データかどうか/無料予想の的中結果を当サイトが独自に再検証した数値(後述の回収率は他サイトの検証記録による)/サイトが閉鎖に至った正確な経緯(行政処分や報道等の公表情報は確認できず)

① どんなサイト?無料予想と実績の見せ方を確認

インサイド(INSIDE)は、競艇の予想を配信する情報サイトとして運営されていたとみられます。 公式サイトでは「無料利用型情報」として1日1レース分の無料予想を公開し、「ナイター特化型3連単プラン」など複数の有料情報プランを案内していました。

会員登録前のページには、冒頭の画像でもご覧いただいた通り、三連単3点買いでオッズ135倍を的中させ、60万円以上の払戻金を得たとする実績写真が掲載されていました。

相談者さん

135倍を3点買いで当てたなら、予想の実力は本物なんじゃないですか?

ケンジ
ケンジ

そう見えますが、この写真だけでは本当に自社の予想で的中したものか、外部から確認するすべがありません。出走表・マークシート・現金を並べれば、同じような写真は作れてしまいます。次の項目で、その裏付けとなる利用規約を見てみましょう。

② 利用規約が明かす「フィクション」の一文

インサイドの利用規約「第十二条:免責事項」には、次のような記載がありました。

「10.メールやキャンペーン、サイト内の記載内容の中にはライター等競艇関係者から入手した情報と共に弊社独自で推理を元にし創作した内容、エンターテイメント性を向上させる為に創作した内容も含まれます。よって記載内容全般はあくまでフィクション等も含まれており、登場する団体名、個人名は実在するものでは御座いません。よって当サイトのサービスのご利用は、それらの記載内容を周知した上で会員の判断にて決定するものとし、利益、損害に関して弊社は一切関知せず、その責任は全て会員個人にある事とします。」(インサイド利用規約 第十二条(10)より)
インサイド利用規約の第十二条:免責事項。10番の項目に記載内容がフィクションを含み登場する団体名・個人名は実在するものではない旨が赤枠で示されている
画像:インサイド利用規約「第十二条:免責事項」より(サイト稼働当時)

つまり、サイト内の記載内容には運営側が独自に創作した内容が含まれうると、運営者自身が利用規約の中で明記していたことになります。 先ほどの実績写真についても、実際の会員データかどうかを外部から確認する手段はありません

相談者さん

実績が「フィクション」かもしれないと、自分で規約に書いてあったんですね……。

ケンジ
ケンジ

そうなんです。掲載内容が実話とは限らないと運営者自身が規約で断っている——これは、実績表示や会員の声を額面どおりに受け取ってよいかを考える材料になります。次は、その「会員様の声」を具体的に見てみましょう。

③ 会員様の声に見える時系列の食い違い

公式サイトには、会員ID「411086様」名義で「トータル純利益:約¥8,500,000」という声が、出走表と現金の写真とともに掲載されていました。

インサイドの会員様の声。会員ID411086様、トータル純利益約8,500,000円と紹介され、福岡10月11日(木)開催の出走表と現金の写真が添えられている
画像:インサイド公式サイトの「会員様の声」より(サイト稼働当時)

写真に写る出走表には「福岡 10月11日(木) 4日目」と印字されています。 参考にした検証記事は、出場選手の組み合わせから、これを2018年10月11日開催のレースだとしています。ケンジが暦を確認したところ、2018年10月11日はたしかに木曜日で、出走表の「10月11日(木)」という表記と矛盾しません。

一方、特商法表記に基づくインサイドのドメイン取得日は2019年12月1日とされています。 この出走表の日付が2018年10月11日だとすれば、ドメイン取得日より1年以上前ということになります。

相談者さん

サイトができる前の出走表が使われているってことですか?

ケンジ
ケンジ

その可能性があります。サイトのリニューアルでドメインを変更した場合、運営開始自体はドメイン取得日より前ということもあるので、この一点だけで断定はできません。ただ、少なくとも時系列が食い違っているという事実は残ります。

先ほどの利用規約の「フィクション」条項と合わせて考えると、この会員様の声も、実際の会員によるものかどうかを外部から確認する手段はありません。すでにいくらか入金してしまっていても、責められることではありません。状況を整理する入口として、LINEで話を聞かせてください。

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④ 運営情報を検証する(所在地・電話番号)

公式サイトの特定商取引法に基づく表記には、次の内容が記載されていました。

インサイドの特定商取引法に基づく表記。運営サイトはINSIDE、会社名はInvest Performance Limited、代表者はRee Kyungyool、所在国は英領バージン諸島、電話番号は+46770222916と記載されている
画像:インサイド公式サイトの特定商取引法に基づく表記より(サイト稼働当時)

会社名「Invest Performance Limited」、代表者「Ree Kyungyool」、所在国「British Virgin Islands(英領バージン諸島)」、電話番号「+46770222916」です。 海外に所在する法人のため、国税庁の法人番号公表サイトはそもそも検索の対象外で、法人の実在性を日本の公的記録から確認する手段はありません。

相談者さん

海外の会社だから仕方ない……ということもあるんですかね?

ケンジ
ケンジ

海外に法人を置くこと自体は珍しくありません。ただ、電話番号の国番号にも気になる点があります。続けて見てみましょう。

電話番号「+46770222916」の国番号「+46」はスウェーデンにかける際の国際電話番号です。 一方、所在国とされる英領バージン諸島の国番号は「+1-284」であり、所在国の国番号と電話番号の国番号が一致しません特定商取引に関する法律施行規則第8条は、通信販売事業者に氏名・住所・電話番号の表示を義務付けています。 消費者庁の特定商取引法ガイドには「電話番号については確実に連絡が取れる番号を表示することが必要です」という説明があります。 IP電話や国際転送サービスを使えば合法的に実現できる組み合わせのため、これ自体が違法というわけではありません。ただ、「表示されている番号にかけても、表示されている国につながるとは限らない」という点は、知っておいてよい情報です。

ここまでで、利用規約のフィクション条項・会員様の声の時系列の食い違い・所在国と電話番号の不一致が分かりました。すでに登録・課金してしまっている方も、責める話ではありません。こうした運営情報の食い違いに心当たりがあるなら、今の状況を一緒に確認させてください。

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⑤ 「ゼロサムの世界」という説明と無料予想の回収率

インサイドの有料情報「ナイター特化型3連単プラン」の詳細ページには、次のような説明がありました。

「そして競艇とは数百万円が数分で動く"ゼロサムの世界"です。ゼロサムとは、合計するとゼロ(0)になるという意味です。言い換えれば「誰かの損が誰かの得になる」ことであり、競艇市場においても、一方が利益を得たならば、もう一方は損をして、全体としてはプラスマイナスゼロになります。」(インサイドのプラン説明ページより)
インサイドのプラン説明。競艇とはゼロサムの世界です、という見出しと説明文が表示されている
画像:インサイド公式サイトのプラン説明ページより(サイト稼働当時)

モーターボート競走法第15条は、舟券的中者への払戻金について「舟券の売上金の額の百分の七十五以上」を交付するよう定めています。 裏を返せば、主催者側に残る割合は最大でも25%程度ということです。 売上の全額が払戻金として会員間で分配されるわけではないため、「参加者全体で見ればプラスマイナスゼロ」という説明は、この控除分を織り込んでいない点で不正確です。

相談者さん

「ゼロサム」っていう説明、なんだか難しそうで信じてしまいそうです。

ケンジ
ケンジ

専門用語が並ぶと説得力があるように感じますが、競艇の仕組みそのものの説明としては控除分が抜け落ちています。無料予想の中身についても、他サイトの検証記録を見てみましょう。

他サイトの検証記録によれば、インサイドの無料予想(1日1レース分)を10日分検証した結果は、戦績4勝6敗、収支-110,100円、回収率56.8%だったとされています。 当サイトはこの検証を独自に再現しておらず、数値そのものは確認できていませんが、「回収率○○%」を掲げる予想サイトの実績は、いずれにせよ第三者が事後検証できない自己申告の数字として読むのが安全です。

消費者庁・公正取引委員会が2024年5月に示した注意喚起では、競馬情報の分野について「公正競争規約が設定された事実はありません」と明言されています。 これは競馬情報の分野に関するものであり、競艇の予想情報業界を名指ししたものではありません。ただ、隣接する公営競技の予想情報分野についても、回収率や的中実績を第三者が認証する公的な仕組みが存在するとは考えにくい状況です。

閉鎖の経緯

参考にした検証記事によれば、2020年9月上旬にインサイドへのアクセスを試みたところ、サイトが閉鎖していたことが確認されたとされています。 当サイトが2026年7月8日にあらためてアクセスを試みたところ、同様にサイトを開くことはできませんでした。 閉鎖の理由について、行政処分や報道等の公表情報は確認できていません。

今アクセスできないサイトに対しては、過去に支払った料金について問い合わせがしづらくなる可能性があります。すでに料金を支払っていて、今の状況に不安がある方は、一人で抱え込まず、下のLINEから状況を聞かせてください。

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課金前のチェックリスト

まとめ

インサイドについて、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、次の点は事実として確認できました。 利用規約に「記載内容全般はフィクション等を含む」という趣旨の記載があったこと、会員様の声に掲載された出走表の日付がドメイン取得日より前とみられ時系列が食い違っていたこと、特商法表記の所在国と電話番号の国番号が一致しなかったことです。 古い口コミ記事を頼りに類似の予想サイトへ入金しようとする前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。

ケンジ
ケンジ

最終的に判断するのは、あなた自身。その判断材料を増やすお手伝いだけは、ケンジがします。

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出典・参考資料

本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。

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