検証

ナナマ(競艇予想)の口コミ・評判は本当?運営会社と現在の状況を検証してみた

公開|公開情報にもとづく検証記事

ナナマの有料プラン「電子頭脳の桑田/黒字化黄金データ」の紹介バナー
画像:ナナマの有料プラン「電子頭脳の桑田/黒字化黄金データ」紹介より

結論を先に置きます。 今回の調査では、ナナマを詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただ、課金する前に立ち止まって確認しておきたい点が3つあります。

① 運営会社「株式会社ユラナス」は国税庁の法人番号公表サイトで実在を確認できた一方、特商法表記に記載された所在地は同社の旧登記住所で、2025年6月に別の住所へ移転していること(2026年6月22日時点の当サイト調査)。 ② 「想定払戻金50万〜280万円」といった有料プランが並ぶ一方で、その的中実績を第三者が事後検証できる公的な仕組みは存在しないこと。 ③ サイト自体が2025年8月時点で閉鎖された可能性が高いと報じられており、現在の稼働状況や問い合わせ対応が確認しづらいことです。

まずは3つに分けて見る

予想サイトを調べるときは、「確認できた事実」「サイトが宣伝している内容」「確認できなかったこと」を分けて整理すると、判断がしやすくなります。

確認できた事実特商法表記の事業者名「株式会社ユラナス」・販売責任者「吉田竜ニ」・所在地・連絡先/運営会社が国税庁の法人番号公表サイトで実在すること(法人番号9011001156937、2023年9月設立)/特商法表記の住所が同社の旧登記住所と一致すること/利用規約に「創作した内容も含む」旨の記載があること
宣伝されている内容「勝って楽しい生活を作る 最強の競艇予想」「2万円分のポイントをプレゼント」「週6レース以上の無料レース」/有料プラン「電子頭脳の桑田/黒字化黄金データ」〜「業界の闇/PANDORA BOX」、想定払戻金50万〜280万円
確認できなかったこと的中実績が事実かどうかの第三者検証/現在もサイトが稼働しているか(2025年8月に閉鎖の可能性)/公開WHOISでのドメイン取得日

① どんなサイト?集客の流れを確認

ナナマ(NANAMA)は「勝って楽しい生活を作る 最強の競艇予想」というキャッチコピーを掲げていた競艇予想サイトで、LINEの友だち追加で無料登録する方式でした。 登録時の特典として「今ならプレゼント中」「2万円分のポイント」「週6レース以上の無料レース」が案内されています。

ナナマの新規登録(LINE友だち登録)の案内
画像:ナナマの新規登録(LINE友だち登録)案内より

「まず無料で予想を体験させてから有料プランへ誘導する」流れは予想サイトに共通する一般的な導線で、それ自体が違法というわけではありません。 ただし、国民生活センターは、簡単に高額収入を得られるとうたう副業や投資の儲け話について「うのみにしないよう」注意を呼びかけており、ノウハウや情報を販売する「情報商材」もその対象として挙げています。 またBOAT RACEオフィシャルウェブサイトも、予想ソフトや情報を販売する一部のサイトをめぐる被害について「テレボートでは、このような行為は一切しておりません」と注意喚起しています。公営競技そのものの運営者が予想情報を販売しているわけではない、という点は押さえておきたいところです。

② 運営情報を検証する

特商法表記と法人登記

公式サイトの特定商取引法に基づく表記には、販売業者「株式会社ユラナス」、販売責任者「吉田竜ニ」、所在地「東京都渋谷区桜丘町23番17号シティコート桜丘408」、電話番号「050-6875-4934」、メールアドレス「info@pass-life.net」が記載されています。 ただし電話番号には「電話でのお問い合わせは受け付けておりません」と注記があり、連絡手段はメールに限られていました。

ナナマの特定商取引法に基づく表記
画像:ナナマの特定商取引法に基づく表記より

運営会社の「株式会社ユラナス」は、国税庁の法人番号公表サイトで実在を確認できました(法人番号9011001156937、法人番号の指定日は2023年9月13日)。gBizINFO(経済産業省)でも同じ法人を確認できます。 法人として登記されている点は、運営者が一切たどれないサイトと比べれば確認材料が多いと言えます。 なお消費者庁の特定商取引法ガイドは、通信販売の広告では事業者の名称・住所・電話番号や販売価格を表示する必要があるとしています。ナナマの表記は、これらの最低限の項目自体は揃っていました。

所在地は旧登記住所で、運営会社は2025年に移転

特商法表記の所在地「東京都渋谷区桜丘町23番17号シティコート桜丘408」は、株式会社ユラナス(法人番号9011001156937)の登記住所と一致します。 ただし国税庁の登記情報では、同社は2025年6月24日に「東京都豊島区池袋3丁目34番7号」へ本店を移転しています。 つまり特商法表記の住所は、現在の本店所在地ではなく移転前の住所である可能性が高い、ということです。表記が更新されていないだけなのか、別の事情があるのかは公開情報からは判断できませんが、課金前に問い合わせる際は、住所と連絡先が現在も有効かを確かめておきたいところです。

サイトは2025年8月に閉鎖の可能性

参考にした検証記事では、ナナマは2025年8月時点で閉鎖された可能性が高いと報じられています。 当サイトでも、ドメイン「pass-life.net」の公開WHOIS情報を確認しましたが、現時点では登録データを取得できませんでした。これは、ドメインが失効しているか非公開になっている状態を示します。 参考記事では「ドメイン取得日は2023年9月」とされていますが、公開WHOISでは現在その取得日を確認できませんでした。一方、運営会社の法人番号の指定日は2023年9月であることが公的記録で確認できるため、少なくとも運営の歴史はそれほど長くないと整理できます。

③ 料金プランと「想定払戻金」「注意書き」の読み方

ナナマの料金は「1ポイント=100円」で、有料プラン(レギュラープラン)は情報料18,000円の「電子頭脳の桑田/黒字化黄金データ」から、95,000円の「業界の闇/PANDORA BOX」まで複数用意されていました。 各プランには「想定払戻金50万円」「同200万円」「同280万円」といった金額が掲げられています。

ナナマが掲げる的中実績と有料プランの紹介
画像:ナナマが掲げる的中実績・有料プランの紹介より

ここで読み方として大切なのは、「想定払戻金」はあくまで見込みの金額であって、実際に支払われた払戻ではないという点です。 そして、的中実績や回収率については、競馬・競艇など公営競技の予想情報業界に、実績を認証する公的な仕組みや公正競争規約が存在しないことを消費者庁が2024年の注意喚起の中で示しています(これは競馬情報についての見解ですが、業界に自主ルールが整っていない状況の参考になります)。 サイトが掲載する的中画像や実績は、第三者が事後検証できない数字として読むのが安全です。

「創作した内容も含む」という注意書き

ナナマの利用規約・注意書きには、提供する情報について「エンターテインメント性を向上させるために創作した内容も含まれます」という趣旨の記載がありました。

ナナマの注意書き(記載内容に創作が含まれる旨)
画像:ナナマの注意書き(記載内容に創作が含まれる旨)より

こうした「創作を含む」旨の記載は、表示されている実績や口コミが事実とは限らないことを、運営側があらかじめ断っているとも読めます。 なお、デジタルコンテンツである情報の購入には、訪問販売などで認められるクーリング・オフの規定はありません。返金できるかどうかは事業者が定める返品特約しだいで、ナナマの表記でも「デジタルコンテンツのため返金不可」とされていました。支払ったあとで「思っていた内容と違った」となっても、取り戻すのは簡単ではない、という前提で考える必要があります。

課金前のチェックリスト

まとめ

ナナマについて、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、運営会社「株式会社ユラナス」は実在するものの特商法表記の住所が旧登記住所であること、サイトが2025年8月に閉鎖された可能性が高いこと、利用規約に「創作した内容も含む」旨の記載があることは、事実として確認できました。 「2万円分のポイントがもらえるから」と気軽に課金へ進む前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。

困ったとき・迷ったときは
すでにお金を支払ってしまった、高額プランをしつこく勧められている──そんなときは、一人で抱え込まず消費者ホットライン「188(いやや)」で最寄りの消費生活センターに相談できます。当サイトでも、サイト名・URL・勧誘文のスクショをお送りいただければ、確認しておきたいポイントを一緒に整理します。

出典・参考資料

本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。

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