noteの競艇予想は本当に稼げる?仕組みと課金前の注意点を検証してみた
結論を先に置きます。 note(note.com)で売られている競艇予想について、詐欺と断定できる公的な証拠は確認できませんでした。 ただし、課金する前に立ち止まって確認しておきたい点が3つあります。
① note自体はnote株式会社(東証グロース上場)が運営する実在のサービスですが、予想を売っているのは個々のクリエイター個人であり、その身元や特商法表記は購入前に確認しづらいこと(2026年6月15日時点の当サイト調査)。 ② 競艇など公営競技の予想情報には、的中実績を認証する公的機関や公正競争規約が存在しないこと。 ③ ページに並ぶ「的中」「回収率○○%」といった数字は販売者の自己申告で、第三者が事後検証する手段がないことです。
まずは3つに分けて見る
noteの競艇予想を調べるときも、「確認できた事実」「宣伝されている内容」「確認できなかったこと」を分けて整理すると、判断しやすくなります。
| 確認できた事実 | note.comはnote株式会社(東証グロース上場、法人番号3011001071811、東京都千代田区麹町)が運営する実在のコンテンツ配信サービスであること/「競艇予想」で検索すると有料・無料の予想が多数販売されていること/note社は「場の提供者」で個別の取引には関知しないと明記していること |
|---|---|
| 宣伝されている内容 | 各販売者ページの「的中」「結果報告」「回収率○○%」といった成績アピール/「1レース100〜300円」などの手頃な価格設定 |
| 確認できなかったこと | 個々の予想販売者の氏名・住所・特商法表記/掲載されている的中実績・回収率が事実かどうかの第三者検証/予想が外れた場合の返金やnote社の保証の有無 |
① どんな仕組み?noteで予想が売られる流れ
noteは、文章や画像などのコンテンツを誰でも有料・無料で販売できるサービスです。 「競艇予想」で検索すると、レースごとの買い目を1本100〜300円ほどで販売しているクリエイターが数多く並びます。 専用の予想サイトに登録しなくても、note内の決済だけで買い目を購入できる手軽さが特徴です。
運営元のnote株式会社は、国税庁の法人番号公表サイトでも「note株式会社」(法人番号3011001071811、東京都千代田区麹町6丁目6番2号)として確認できる実在の法人で、2022年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場しています(2026年6月15日時点の当サイト調査)。 サービスそのものは身元のはっきりした上場企業が運営している、という点は知っておいてよい情報です。
ただし、ここで分けて考えたいのが「サービスの運営元」と「予想の販売者」です。 note社の特定商取引法に基づく表示には、note社は「クリエイターとユーザーとの間のインターネット上の取引契約の『場』を提供するもの」であり、「取引契約の内容・デジタルコンテンツに関する問い合わせ・苦情等については、クリエイターとユーザーとの間で決定、解決して頂く」と記載されています。 返品・キャンセル等の扱いも「各クリエイターの『特商法に基づく表示』に掲載のとおり」とされています。
つまり、予想の中身について責任を負うのはnote社ではなく、予想を出している個々のクリエイターです。 そのクリエイターが氏名や住所を含む特商法表記を出しているかどうかは、販売者ごとに異なります。 買い手の立場からは、「誰から買っているのか」を購入前に確認しづらい場合がある、という組み合わせです。
② 的中実績を認証する公的な仕組みはあるか
予想ページには「的中率」「回収率」といった数字が並びますが、これらを第三者が認証する公的な仕組みは、競艇を含む公営競技の予想情報業界には存在しません。 消費者庁は2024年5月の注意喚起の中で、競馬情報をめぐる団体について「競馬情報に関する業種において、公正競争規約が設定された事実はありません」と明らかにしています。 競艇予想についても、的中実績を認証する公正競争規約や認証機関は、消費者庁が公表する公正競争規約の業種一覧に見当たりませんでした(2026年6月15日時点の当サイト調査)。
認証する仕組みがないことは違法ではありません。 ただ、「掲載されている回収率を誰かが公的にチェックしているわけではない」という前提は、課金前に知っておいてよい情報だと思います。 レビューサイトの好意的な検証報告も、各サイトの独自検証であり、第三者が再現確認する手段はありません。参考値として読むのが安全です。
③ 「的中」「回収率」の数字をどう読むか
note上の予想で示される「的中」「回収率○○%」は、基本的に販売者の自己申告です。 外れたレースを除いて当たったレースだけを「結果報告」として載せることも、外部からは見分けがつきません。
note社の加盟店規約でも、「『必ずもうかる』等、ユーザーに著しい誤解を招く表現」や、「確定・未確定を問わず売上、利益その他これに類するものを公開して……購入を煽る行為」は禁止事項として挙げられています。 規約で禁止されているということは、裏を返せば、そうした見せ方が起こり得るという前提でもあります。
こうした「ノウハウや予想を販売する情報」について、国民生活センターは、副業・投資やギャンブル等で高額収入を得るためのノウハウ等として販売される「情報商材」のトラブルに触れ、「簡単に高額収入を得られる」といった儲け話に注意するよう呼びかけています。 「1本数百円だから」と気軽に買えてしまう価格設定だからこそ、数字をそのまま信じる前に一度立ち止まりたいところです。
課金前のチェックリスト
- ✓「noteという会社」と「予想を売る個人」は別だと理解したか
- ✓その予想販売者の氏名・特商法表記を自分でも確認したか
- ✓「的中」「回収率」が販売者の自己申告で、第三者検証できない数字だと理解したか
- ✓外れた予想に返金やnote社の保証がないことを確認したか
- ✓失っても生活に影響しない範囲の金額で考えているか
まとめ
noteの競艇予想について、詐欺と断定できる公的な証拠は今回の調査では確認できませんでした。 一方で、運営元のnote社は実在の上場企業だが予想の責任を負うのは個々のクリエイターであること、的中実績を認証する公的な仕組みが存在しないこと、掲載される回収率は自己申告であることは、事実として確認できました。 「手頃な値段だから」と気軽に買い目を買う前に、上のチェックリストを一度確認することをおすすめします。最終的に判断するのは、あなた自身です。その判断材料を増やすお手伝いだけは、ケンジがします。
予想を買い続けて支払いがかさんでいる、高額な「特別予想」をしつこく勧められている──そんなときは、一人で抱え込まず消費者ホットライン「188(いやや)」で最寄りの消費生活センターに相談できます。当サイトでも、販売者名・URL・勧誘文のスクショをお送りいただければ、確認しておきたいポイントを一緒に整理します。
出典・参考資料
- 国税庁 法人番号公表サイト「note株式会社」(法人番号3011001071811)(2026年6月15日検索)
- note「特定商取引法に基づく表示」(2026年6月15日取得)
- note「加盟店規約」(2026年6月15日取得)
- 消費者庁「『一般社団法人競馬情報公正取引協議会』と称する団体について(注意喚起)」2024年5月13日(2026年6月15日取得)
- 消費者庁「公正競争規約が設定されている業種」(2026年6月15日取得)
- 国民生活センター「情報商材(各種相談の件数や傾向)」(2026年6月15日取得)
本記事は公開情報にもとづく検証記事であり、特定の事業者を詐欺と断定するものではありません。 記載内容は取得日時点の情報です。 最新の情報は各公式サイト・公的機関の発表をご確認ください。